着物

この夏行ってみたい!きもの・染織関係の展覧会

7月に開催される、きもの・染織・工芸関係おすすめの展覧会をご紹介します。

詳細は公式サイトにてご確認のうえお出掛けください。

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1【東京】文化学園服飾博物館「日本服飾の美」

文化学園服飾博物館は1979年の開館以来、さまざまな地域の服飾資料を幅広く収集してきました。特に日本関係の資料は質、量ともに充実し、日本有数のコレクションとなっています。
本展では、江戸時代の豪商で近代には財閥として知られる三井家伝来の打掛、公家の伝統を受け継いだ近代の宮廷衣装、簡素な中にも潔さの漂う江戸時代後期の武家の服飾、能装束などを紹介します。それぞれの制度やしきたり、気風から生み出された服飾には、精緻な染織技術や優美な意匠が見られ、日本の美意識が集約されています。
博物館の母体となる文化学園は今年創立100周年。文化服飾博物館が誇る優品80点が展示される記念展をぜひご覧ください。

会期:開催中~2023年8月6日(日)
開館時間:10:00~16:30、7/21は19:00まで開館
休館日:日曜日・祝日、7/16、7/30、8/6は開館
入館料:一般500円ほか

会場:文化学園服飾博物館
住所:東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階
TEL:03-3299-2387

公式サイト:https://museum.bunka.ac.jp/
展覧会予告動画
https://twitter.com/bunkacm/status/1655463360895541252?s
https://twitter.com/bunkacm/status/1660500427811737601?s

2【東京】静嘉堂文庫美術館「サムライのおしゃれ ―印籠・刀装具・風俗画―」

静嘉堂文庫美術館のコレクションには、武家文化の日常生活の中ではぐくまれたサムライの装身具である刀装具、提げ物の印籠根付の優品が豊富です。こうした近世の美術工芸品は、海外では浮世絵と同じく日本を代表する美術品として高く評価され、明治期以降、ネクタイピンやカフスボタンのようなおしゃれな品として、世界中の愛好家に愛玩、蒐集されてきました。
本展では、こうしたいわば“サムライのおしゃれ”とともに、おしゃれな江戸時代の人々の様子を活き活きと描いた、近世初期風俗画なども併せて紹介します。
また、このたび静嘉堂で発見された、岩﨑彌之助の義父・後藤象二郎が1868年に英国ビクトリア女王から拝領したサーベルを初公開。また、国宝《曜変天目(稲葉天目)》も出品します。

会期:開催中 ~2023年7月30日(日)
開館時間 10:00~17:00(金曜日は〜18:00)(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日、7月18日(火)(ただし7月17日(祝)は開館)
料金:一般1,500円ほか

会場:静嘉堂@丸の内
住所:東京都千代田区丸の内2丁目1−1 明治生命館1F
TEL.050-5541-8600

公式サイト:https://www.seikado.or.jp/

3【東京】東京ステーションギャラリー「甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性」

甲斐荘楠音(1894-1978/かいのしょうただおと)は、大正期から昭和初期にかけて日本画家として意欲的な作品を次々と発表しました。しかし、戦前は高い評価を受けるも、1940年頃に画業を中断し映画業界に転身。長らく仕事の全貌が顧みられることはありませんでした。今回は絵画、ポスター、映画衣装まで、幅広い資料を揃えた本格的な回顧展です。
甲斐荘は衣裳・風俗考証家として、日本の時代劇映画の黄金期を支え、その手腕は名映画監督たちから厚い信頼を得ていました。本展では東映京都撮影所に保管されていた、甲斐荘が制作に携わった映画衣裳の数々を展示します。名優・市川右太衛門が袖を通した絢爛豪華な衣裳をはじめ、数々の映画資料が甲斐荘の見識や感性を物語ってくれます。

会期:開催中~8月27日(日)
開館時間:10:00~17:00(金曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日
入場料:一般1,400円ほか

会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
TEL :03-3212-2485
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/

4【東京】太田記念美術館「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」

フランス・パリに生まれたポール・ジャクレー(1896~1960)は、3歳の時に来日し、64歳で亡くなるまで日本で暮らしました。昭和9年(1934)、38歳の頃から、南洋やアジアで暮らす人々を描いた木版画を続々と刊行します。昭和前期は、絵師、彫師、摺師の協同作業による「新版画」が盛んとなった時期でしたが、さまざまな国の老若男女が暮らす姿を鮮やかな色彩で描いたジャクレーの作品は、当時の新版画の中でも異彩を放っています。本展覧会では、ジャクレーが挑んだ新版画の全貌をご紹介します。

幼い頃から日本に暮らしたジャクレーは、浮世絵や歌舞伎、義太夫といった伝統的な日本文化に精通していました。特に浮世絵は、幼い頃から収集や模写をしています。また、10代の頃には、月岡芳年の孫弟子にあたる池田輝方・蕉園夫妻から日本画を学んでおり、ジャクレーは江戸の浮世絵の系譜に連なっていると言えるでしょう。

会期:開催中~7月26日(水)
開館時間:10:3分~17:30(入館は17:00まで)
休館日:7月18日(火)、24日(月)
入場料:一般1000円ほか

会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
TEL:050-5541-8600
公式サイト:http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

23.07.25
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